【剣盾S35最終1784(807位)】No Shuckle,No life!
ユキヒロと申します。S35お疲れさまでした。
今回最終3桁でシーズンを終えることができましたので使用構築について記していきます。どうぞよろしくお願いいたします。
【使用構築】
【結果】
TN:ユキヒロ 最終1784(807位) 128勝108敗
【構築のコンセプト】
伝説ポケモン同士の殴り合いで選出択になることが多いため、ツボツボを先発に置いて起点作りを行い再現性を持たせる事を目指しました
構築名についてはツボツボ(英語名:Shuckle)がいなければ今回の結果は考えられなかったという意味合いで名付けました
【構築完成まで】
S34に命の球竜舞ホワイトキュレム(以下キュレムと表記します)に全抜きされた事があり、キュレムの抜き性能に魅力を感じて構築を組み始めました
キュレムの足りない素早さを補うため、ねばねばネットを撒く事で抜き性能を最大限に引き出せるだろうと考えて相方に行動保障のあるツボツボを選択しました
次にツボツボが構築にいると挑発持ちの黒バドレックス、ザシアンを強烈に呼ぶのでバドザシに切り返せるこだわりスカーフマーシャドーを採用し、保管枠としてイベルタル、カイオーガ等を入れ替えながらR1700までは順調に勝てていましたが、中盤以降はキュレムで勝ち切るのが難しくなってきたので構築を見直すことにしました
ここまでで分かった問題点としては、、、
・マーシャドーではコスモパワームゲンダイナの処理が困難
そこでディアルガのダイマックスを枯らす事ができ、積まれたムゲンダイナも仕切り直せるポケモンとして電磁波吹き飛ばし持ちルギアを採用しました
次にアタッカーをキュレムからゼルネアス、日食ネクロズマの2体体制に変更して、最後に先発のバドザシと打ち合えて麻痺を撒ける襷ジガルデを採用して大きな問題がなかったため構築の完成としました
【個体紹介】
ツボツボ
特性:がんじょう
性格:なまいき
持物:メンタルハーブ
実数値:127(252)-30-266(124)-×-293(132)-9
調整意図
H ぶっぱ
B 陽気グラードンの断崖の剣 40.9-49.6% 確定3発
D 臆病黒バドレックスのアストラルビット 40.1-48.0% 確定3発
特化球イベルタルの悪の波動 43.3-50.3% 乱数2発 (0.3%)
S 最遅(ナットレイのジャイロボール意識)
構築の始点、ねばねばネットとステルスロックを採用し、黒バドレックスの気合のタスキを潰すためのはたきおとす、ザシアンのみがわり、ムゲンダイナのコスモパワーで起点にされることを防ぐためのアンコールで完結しています
黒バドレックスが先発に出てきて挑発をされる場合が非常に多いため持ち物はメンタルハーブとしました
ツボツボを使用する事で相手の選出が偏るためこちらも選出を固定しやすくなると感じました
マーシャドー
特性:テクニシャン
性格:いじっぱり
持物:こだわりスカーフ
実数値:173(60)-178(132)-113(100)-×-111(4)-172(212)
調整意図
HB 陽気球ゼクロムのダブルウイング 84.3-99.4%(確定2発)
特化ザシアンの巨獣斬 71.0-83.8%(確定2発)
A +1シャドースチールでH199ザシアンに51.2-60.3%(確定2発)
S 準速エースバーン抜き
黒バドレックス、ザシアンに対して強いポケモンとして採用しました
気合のタスキをジガルデに渡したためこだわりスカーフを持たせましたが、スカーフの使用率が全体の3%以下で読まれにくかったと思います
バドザシにツボツボが倒された後に死に出しからのシャドースチールでほぼ確実に切り返せることがスカーフの強みだと思いました(ザシアンはほぼ巨獣斬を打ってきますが2回だけじゃれつくで倒されました)
ネットを撒いておくことでゼクロムに積まれてもシャドースチールで切り返す事ができるので他に替えの利かないポケモンでした
ルギア
特性:マルチスケイル
性格:ずぶとい
持物:ゴツゴツメット
実数値:209(220)-×-191(188)-110-174-143(100)
冷凍ビーム 吹き飛ばし 電磁波 自己再生
調整意図
B 特化ザシアンの+1ワイルドボルトをステルスロック込みで確定耐え 87.0-98.5%
S 準速ディアルガ抜き
みがわり持ちのザシアンやホウオウ、コスモパワームゲンダイナ等に対して吹き飛ばしで仕切り直しをするために採用しました
当初はノーウエポンでみがわりを採用していましたが、ツボツボが挑発持ちを呼びやすいこともあり冷凍ビームへ変更しました
キュレムを使用していた時にディアルガが重かったのでSラインを高めにしましたが、ルギアミラーでも上を取られたことはなかったのでよかったと思います
ゼルネアス
特性:フェアリーオーラ
性格:ずぶとい
持物:パワフルハーブ
実数値:219(140)-×-157(220)-159(60)-119(4)-130(84)
ムーンフォース ドレインキッス ラスターカノン ジオコントロール
調整意図
HB 特化ザシアンの+1巨獣斬(77.6-93.1%)+1電光石火(5.2-6.3%)をB+1で確定耐え
C ステロ込み+2ダイフェアリーで非ダイマコピーメタモンを乱数1発(75%)
D コピーメタモンの+2ムーンフォース 43.8-52.0%(乱数2発 12.1%)
構築のエース。物理方面に厚いのでイベルタルに特に強く、ジオコントロールを積んでいるターンにダイマ中のイベルタルが即引きしてザシアンがわざわざ出てくるといったこともあったので、ザシアンに勝てる型で構築に忍ばせておいて良かったと思いました
ネクロズマ(たそがれのたてがみ)
特性:プリズムアーマー
性格:いじっぱり
持物:いのちのたま
実数値:181(68)-220(180)-148(4)-×-130(4)-129(252)
調整意図
H 余り
A +1ダイロックで無振りダイマイベルタルに91.2-107.4%
(乱数1発43.7% 球ダメージ+砂ダメージでほぼ相打ち以上に持ち込める)
BD 端数
S 準速(ミラー意識)
構築のエース。地震はミラーやカイオーガ、ロックブラストはホウオウ、イベルタル意識で採用しています
滅多に決まりませんがネットを撒いてあると竜舞1回で黒バドレックスを抜いて上からダイアースが打てるので勝負の決め手となるムーブになります
ジガルデ(50%フォルム)
特性:スワームチェンジ
性格:ようき
持物:きあいのタスキ
実数値:183-152(252)-141-×-115-161(252)
サウザンアロー スケイルショット 蛇睨み 竜の舞
調整意図
ASぶっぱ、端数振り忘れ
先発麻痺巻き役として採用しましたが、自分で起点を作って積んでいく動きが強力で麻痺バグが絡むと無償で1体持っていく事もありました(対戦相手の方スマン)
ツボツボと合わせて速い挑発持ちを呼ぶため、ジガルデが素早さを上げて暴れていく動きがよく決まりました
しかし最終日近くは対策のきついポケモンによくあたり、蛇睨みを入れてもグラードンにビルドアップを積まれる、カイオーガに凍える風を打たれて麻痺だけ入れて倒されることも多かったため、この枠は諸説あったと感じました
ホワイトキュレム
特性:ターボブレイズ
性格:むじゃき
持物:いのちのたま
実数値:201(4)-140-110-222(252)-108-161(252)
吹雪 逆鱗 大地の力 竜の舞
調整意図
CSぶっぱ
A +1ダイドラグーンで無振りカイオーガに112-132%(確定1発)
C ダイアースでH199D135ザシアンに106-125.4%(確定1発)
ダイアイスで無振りダイマイベルタルに95.7-113.1%(乱数1発75.0%)
ダイアイスで無振りダイマゼクロムに107.7-127.7%(確定1発)
ダイアイスでH213D174ルギアに124.4-146.4%(確定1発)
ダイアイスでH208D118以下のゼルネアスに92.3-109.6%(霰ダメージ込みで確定1発)
S ねばねばネットがある状態でS実数値240以下のポケモン抜き
※R1700まで採用しており、最終的に構築から外れていますが本構築の記事としては外せない要素になるので記載します
ネットがある状態でダイマックスを使用すれば破格の制圧力を誇る全抜きエース
準速にするとネット下の最速ザシアンと同速になってしまう=最速黒バドレックスを抜けないのと、Cに補正をかけなくてもHSザシアンであればワンパンできるので最速としました
使っていて爽快感もあったのですがディアルガ、ホウオウ、電磁波カイオーガなどの耐久力のあるポケモンがきつすぎて泣く泣く構築から外しました
【選出・立ち回り】
先発に起点役を出しますが、どの起点が有効かを見極めて選出する必要があります
本構築の狙いは大きく分けて以下のようになります
①ツボツボでねばねばネットを撒き、後続が有利対面で積んでいく
②ツボツボでステルスロックを撒き、ルギアの吹き飛ばしで定数ダメージを稼ぐ
③ジガルデが麻痺を撒きつつ相手を削り、ゼルネアス、日食ネクロズマで積みリレー
【ツボツボの動きについて】
vs黒バドレックス
黒バドレックスのアストラルビットのダメージ量で持ち物を判別できるので、死に出しマーシャドーで確実に黒バドレックスを処理できます
vsザシアン、ムゲンダイナ
ねばねばネット→アンコール
巨獣斬→巨獣斬or電光石火が多いですが、まれにみがわりや剣の舞をしてくる場合があるので、2ターン目はアンコールを押します
ムゲンダイナはどくどく→コスモパワーが多いのでアンコール中にねばねばネットとステルスロックを撒くことができますがルギアの選出を強要されます
【苦手としている展開】
抜きエースが耐久型ポケモンと対面してダイマックスターンを消費させられたり、電磁波で機能停止させられると逆転できる要素がなくなります
【重いポケモン】
ホウオウ
再生力でごまかされるので岩技を持っている日食ネクロズマやマーシャドーを選出していない限り厳しい対戦となります
ルギア
マルチスケイルを盾に電磁波、吹き飛ばしをされるので吹き飛ばしにダイマックスを合わせるか、こちらがラスト1体の時に電磁波を受けつつルギアを起点に複数回積むしかありません
【あとがき】
剣盾ランクマッチ最終シーズンに最終3桁を達成することができて満足しています
禁止伝説環境下の対戦は本当に難しく最後まで手探りでしたがなんとか最終3桁に残ることができました
ただツボツボキュレム軸で目標の3桁まで勝ちきれなかった事が心残りで、最終日にジガルデをキュレムに戻してサブロムで特攻してみたものの盛大に溶かして玉砕…このコンセプトは9世代に持ち越してリベンジしたいと思います
ここまで読んでいただきありがとうございました。また9世代でお会いしましょう!
【データ類】
今シーズンの対戦履歴をぽけっとふぁんくしょん様の対戦ログ機能を利用して分析に使いましたので後日振り返れるように付表を載せておきます。
(アイコンがなかったのでゴース=マーシャドー、ダンバル=ジラーチ、コイル=メルメタル、エレキッド=ゼラオラ、フシギダネ=ザルード、ケーシィ=ミュウで代用しました)